Applied Physics Labs
ナノメートルスケールの微細な構造体からなるナノマテリアルでは、同組成のバルク材料とは全く異なる性質が現れます。本研究領域では、カーボンナノチューブ・グラフェンといったナノカーボン材料をはじめとする様々なナノマテリアルの構造を思いのままに操る技術の開拓や、新たな機能を引き出す研究を進めています。
ナノテクノロジーとバイオロジー、さらにフォトニクスを融合したナノ・バイオフォトニクスと呼ばれる研究分野の開拓を行っています。走査プローブ技術に代表されるナノテクノロジー、超短パルス光を用いる非線形フォトニクスを駆使し、細胞や生体分子を超高感度・高分解能でセンシングする技術の研究・開発を行っています。
本領域はナノプラズモニクスおよび熱輻射制御を主要なテーマとし、微細な金属ナノ構造におけるテラヘルツ波から光まで広いスペクトルにわたる電磁場のふるまいを解明し、新しい原理のフォトニックデバイスへ応用する研究を行っています。回折限界をこえるナノ光ビームの形成、超集束や負屈折など特異な現象の解明などの基礎研究からプラズモニック導波路を用いたナノ光集積回路、金属マイクロキャビティによる高効率熱輻射光源などの応用まで一貫した教育と研究を行っています。
本領域では、先端的な光操作・光計測技術を駆使しつつ、多様な物質群の特異構造の創製や新機能を探求する研究を進めています。これにより、従来法のみでは実現困難な構造・機能を有する革新的な物質・デバイスの開発や、生命現象メカニズムの理解などに資する新しい物理的アプロ―チの構築を目指しています。
本領域では、ナノメートルからマクロスケールにわたるマルチスケールで構造や物性を解明するためにX線・中性子線などの量子ビームとインフォマティクス技術を組み合わせた先端ナノ計測・解析技術開発を行っています。また、それらを利用してナノ材料、ナノデバイスで発現する物理現象の解明と新たな材料・デバイス開発を目指した研究を進めています。
透過型電子顕微鏡(TEM)を中心に新しい計測技術の開発、ならびに新しい概念に基づく先導的機器開発を行い、バイオから無機材料に至る様々な材料の局所領域の構造、組成、電子状態の解析、ならびに表面・界面における反応素過程や新しい機能発現のメカニズムを原子・分子スケールで明らかにする研究と教育を行っています。
物質の諸特性やダイナミクスの理論的研究、およびこの分野の研究者の養成を行っています。特に、固体表面の量子ダイナミクス、原子スケールの構造体(原子架橋、ナノワイヤ、量子ドット、超格子、量子囲い等)のナノ物性を対象として解析的手法や計算物理学的手法を駆使しています。物理の精神である普遍性を見出すことを目指し、自然界で生じる諸現象の理解を深めたいと考えています。
本グループでは、非接触原子間力顕微鏡とケルビンプローブ力分光法などを用いて表面の原子・分子の電荷状態の解明を原子レベルで行っています。また、半導体光触媒、ナノ工学と光科学を組み合せることで、触媒表面の反応メカニズムの解明を進めています。更に、新規な構造特性や機能特性を有する先端材料の創出・ナノ材料開発を進めています。
Cooperative Labs
容易で安価、環境負荷が小さい製造プロセスや機械的柔軟性といった魅力を有する有機半導体材料への期待が高まっています。当研究室では、デバイス機能の源となる新たな有機半導体表面・界面の開発とそこでの電子伝導現象をベースとした物質科学研究、また、その結果を有機エレクトロニクス産業に結び付ける応用開発研究を多角的に展開しています。